宗教対立を背景に武装勢力どうしの衝突が続いている中央アフリカで、クーデターで政権を握ったイスラム教系の大統領が辞任を表明し、今後、後任の大統領選びなどを巡って混乱が拡大する懸念が出ています。衝突が続いている中央アフリカのジョトディア大統領は、先頃、事態の打開に向け隣国チャドで開かれていた周辺国との首脳会議の場で、大統領を辞任すると表明しました。
ジョトディア氏は去年3月、イスラム教徒主体の武装勢力を率いてクーデターによって大統領に就任しましたが、その後、武装勢力を掌握し続けることができず、中央アフリカは各地で略奪や襲撃が繰り返される無政府状態に陥りました。さらに、武装勢力どうしの衝突が激化してイスラム教とキリスト教の宗教対立に発展し、これまでに数千人が死亡して、93万人が住む家を追われています。首都バンギなどではこのところ、暴力の拡大を防げなかった大統領の責任を追及するデモが連日行われていて、今回、ジョトディア氏が辞任を表明した背景には、混乱の波及を恐れる周辺国が圧力を強めたこともあるとみられています。